2017年12月09日

ゾンカー・マドラー

<ゾンカーとマドラーの両方の良いとこ取りの折衷フライ>

マドラー・ゾンカーでも、ゾンカー・マドラーでもどっちでも良いんですが、

ZONKER(ゾンカー)というフライについて。

このフライは浮力剤を塗りこんでドライ的に使うこともできるが、
元来はストリーマーとして生まれたものです。

釣りを趣味としない方はzonkerという言葉を知っていますか?、辞書では頭をガツンと殴る者、という意です。まるで日馬富士騒動にぴったりな言葉ですが、健全な高校生がよく使うライトハウス英和辞典レベルの辞書には載っていません。
釣り人でもないひとが知っているなら、その人は相当に屈折した変態英語使いです。

”zonk”はアメリカのスラングで頭をガツンと殴る、ひっぱたくという動詞。発音はザンカーに近い。要はきたない言葉なのです。

まずはこのフライの歴史から。

1930年代にニュージーランドで生まれたラビット・フライは、
アメリカに伝わりラビット・マツーカ、バニー・フライ、ラビット・マドラーなどのバリエーショが作られ、1970年代ダン・バイフォードはマイラー・チューブをボディに使ったパターンをゾンカーと呼んで発表した。

それ以降世界中に広まり一世を風靡した大鱒狙いのフライ、
元々重いフライで、川底にガツンとぶつけるように沈めて使う釣り方から付いた名前のようだ。

ウィングにはストリップド・ラビット・スキンを使いますが、ラビット以外にマスクラツト、ミンクなどでも可。備前さんの場合はスクレイルという身近なリスの尻尾のスキンを使いました。

ゾンカーの場合、その留め方はボディの数カ所で留めるマツーカ系と違い、ヘッド部とベンド部の2箇所のみ。だからマイラーチューブも使えるのです。

で、今日の備前さんのフライタイイングデモではボディにエンジェルヘアーを取り付けています。

更にマドラーミノーの要素をヘッド部に取り入れたのが今日のフライ。

マドラー・ミノーはカジカのイミテーション。クリップヘッドでカジカの頭部やエラをいかに表現するかも大事。その素材のディアヘアの使用量やトリミング法によって印象が大きく違うからだ。

RIMG1257.jpg
ヘッドは急角度に刈り込み、カジカのエラ張り型にしている。

そして小技はここにひとつ。
このエラ部分に瞬間接着剤を垂らして固めるのだ。

こうすることで水の抵抗が更に強くなって、
フライ自体がより深く沈むというのだ。

ルアーでいうリップに似た効果を期待しているのです。

こういう出っ張りは小魚の動きに有効だ。
出っ張りにより後ろ側に水の乱流も起こり、ゾンカースキンもゆらゆら魅惑的に動くからだ。


RIMG1255.jpg
ボディの左右に見えるのがもうひと工夫。

ミラージュフラッシャブーを真横に取り付けて
魚の側線に見立てているのです。

う〜ん、芸が細かいです、備前さん。

この手のフライ、釣れるのはよく知っているのですが、
タイイング過程で二つの壁があります。

ひとつ目は、
ゾンカーテープの下準備。

既製品はスキン部分の皮革組織がまだ厚いのでそのままでは水中での動きが悪いのです。
だからバックスキンの部分を削って薄く加工してから使うのですが、その削る工程がなかなか上手くいかないのです。

初期の頃はカミソリの刃が良いとのことでそうしていましたが、刃を立て過ぎて皮を切断してしまうことが多発。なかなか熟練しないのです。

次に取った方法は紙やすりで削り取る方法。
これはカミソリよりは失敗が少ないのですが、時間がかかり削りカスが散らばる傾向にありなかなか効率が良くないのが悩みです。

で、今度導入しようと検討中なのが電動工具のリューターです。
高性能なドレメルのルーターも良いのですが何せ高価、ところが100均店のミニルーター、これならラーメン1杯分からある

でも、物がこれ以上増えるのはいやだなぁ。
何か1品捨てるものを決めてから購入しようと思う。

ふたつ目の壁は、
クリップド・ヘッド作り。

楽しい作業なのですが、ヘタレフライに陥る要素はいくつかあります。

・ディア・ヘアをフックに乗せてスレッドを回して均等にフレアさせる工程。
理想は3回転でスレッドワークを完了させるのが目標ですが、この3回の力加減が微妙で反復練習を要します。なんか海苔巻きの巻き簀を巻く工程に似て、1回目はバランス良くまとめるように軽い力で、2回目はやや力を加え、3回目はしっかり成形をしフィニシュ。みたいな感覚でしょうか?

いやはや、どちらも数をこなし手が感覚として覚えないと綺麗に巻けないものです。

そして、ディア・ヘアは3回に分けて取り付けフレアも3回行いますが、その都度ベンド側にヘアを押し付けて密に寄せる工程、自分は爪が長くないし弱いので専用の道具を使います。

最後のトリミングですが、私はハサミ派です。
良く切れる刃のハサミは気持ち良いのです。

でもダン・ベイリー風なカッコ良い形のヘッドにはなかなかなりません。

両刃のカミソリを使ったトリミングの方法ですがこんなやり方は初めて知りました。
これは備前さんの手法ではなく、アメリカのモンタナのダンベイリーというフライショップの動画で紹介されていたやり方です。ご参考まで。

スクリーンショット 2017-12-09 14.31.10.png
両刃のままで使うのではありません。
半分に折るのです。
スクリーンショット 2017-12-09 14.31.39.png
真ん中を谷折して
スクリーンショット 2017-12-09 14.32.03.png
簡単に2分割できます。

そして、そのひとつを使います。
スクリーンショット 2017-12-09 14.29.12.png
このように刃の長辺の両側をつまんで山型に湾曲させます
力を加減して刃を折らないように、この形を維持します。
スクリーンショット 2017-12-09 14.29.38.png
フレアさせたヘアをベンド側からアイ側に向けて指で撫でてヘアを前傾気味に起こします。
そして、湾曲させたカミソリの刃をアイ側からベンド側方向にスライスさせてヘアに当て上半分を一網打尽にカットするという算段です。

う〜ん、アメリカっぽいですね。

日本人みたいにチマチマカットしないんだ。

なんか銃剣付きの単発銃と、原爆みたいな差を感じるなぁ。

ダイナミックな作業工程、勉強になりました。







続きを読む
posted by タカシ at 16:51| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

タイイングの関節技

<デイブス・ホッパーの関節の作り方>
RIMG1245.jpg
Dave's Hopperというアメリカのドライフライの備前さんのデモです。

このフライはデイブ・ホィットロック作のバッタのイミテーションパターン。全てを天然素材で作ってありなかなかリアル感があります。

ただ、タイイングが面倒でなく凝りたい人以外、
買った方が楽と言われますがが良く釣れます。
浮力は抜群だが視認性は今いちなのが眼の悪い釣り人には人気薄かも。

テイルの赤色とボディ材は同じディアヘア(赤)で茶色のハックルをリビング材にして巻く。
バッタの部位の存在感を順位付けると、トノサマバッタの後ろ脚、そして翼、最後に腹部です。

お尻のオレンジ色の素材はポリヤーン(又はウールでも可)で4束ほどとって、ボディとして巻き進め、テイルの上にちょっとプクッとはみ出すように残して留めます。

これは、バッタの体液を表しているそうです?
昆虫の体液って薄黄緑緑色だった記憶があるけど?

巻き留めたハックルのファイバーの先端を短く切り揃えます。

アンダーウィングには、ヒグマの毛を取り付けます。
バッタの飛んでいる羽根の透明感にピッタリです。
高価な素材ですが地産地消なので良しとしましょう。

この時、ヘアーは左右に広げて留め、残りの部分は空いた中央部分にソックリ返すと開いたまま閉じてしまわない。


オーバーウィングにはターキークイルを8mmくらい2枚切り出してフックに取り付ける(詳細は省略)

本命のキック・レッグの取り付け方。

天然素材のフェザントテールを使う方法が一般的ですが、
備前さんはウルトラシェニールという細いシェニールを使います。

これをフェザントテールのように結び目を作るのではなく、
スクリーンショット 2017-12-08 06.16.11.png
手術で使う医療用の電熱器具(パワーザップというものらしい)を持ち出して、シェニールの一部を焼いて関節の曲がりを表現されました。

携帯型の電池式で先端部分が1200℃の高温になり、
一瞬でPEラインや手術糸を焼き切ることができるというもの。

いくら何でも焼き切るといっても、
あなたの会社のこじれた人間関係は焼き切ることはできませんので悪しからず。

そんなマニアックな道具を紹介されても、
リタイヤ男がこれ以上オモチャに散財する訳にはいきません。
ハンダゴテの電池式のものなら半額近くであるし、
ターボライターと鉄線でハンドメイドだね。

んで、キック・レッグの形ですけど、
このくらい上に向けて広角度に開いた方が良いと思います。

もう水面に落ちて散々じたばたキックして、
もう体力を使い果して、
「 お手上げ 」もとい 『脚あげ』です。
と言わんばかりの昇天まじかの状態に見えますもの。

ヘッドはマドラーミノーと同じくディアヘアで成形してください。(詳細省略)
バッタのように四角い角刈りみたいな頭がお似合いです。
一歩間違えると、街のスカした兄ちゃんの成り損ないになりますので注意してくだはれ。

posted by タカシ at 16:42| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

フローティング・イマ−ジャー

<モンカゲの羽化直前の状態>
水面羽化するカゲロウの羽化直前のことを、昔はフローティング・ニンフと言っていたが、今はほとんど死語に近いようだ。
まだ羽化が完成していない段階なので、浮いているのは背中の一部だけでほとんどは水中に没しているので、レネ・ハロップ以降イマージャーと呼ばれるようになった。
RIMG1230.jpg
タイイングデモ当日、備前さんが巻いた実物がこれです。
こんなの初めて見ました。

TMC226♯10フックに巻いた全長3.5センチのモンカゲサイズ。

羽化後のモンカゲパターンによくあるぷっくりした腹部を表したエクステンドボディではなく、脱皮した抜け殻であるシャックに近い脆弱さを表現させたところがミソ。

それを特別柔らかい羽根にハサミで成形し、羽化直前の華奢な弱々しい状態として見事に演出している。

そのアブダメン(腹部)はフックから離れているので、通常のニンフのようなフックにボディ材をダビングするより弱々しさが倍増している。

『 私、今から脱皮するの 』
『 お願いだから私に構わないで・・』
『 あっ、ダメ。 もう背中が割れちゃぅぅ〜 』(by 宇能鴻一郎 「濡れてたつ」風に)

どうです、背中を割り白い柔肌が溢れるかどうかのこんな無防備な虫を目にしたら!?
もしあなたが魚だったら、口を使わない訳にはいかないでしょう。

この弱々しいボディを表現する素材として使うのは、
硬いコックネックでもヘンでもなく、そういう背中側の羽根じゃなく、
チカブーなのです。(なければグリズリーマラブーで代用可)

チカブーとは、「チキンのマラブー」という安易な短縮形の呼び名。
部位としては普通のハックルが背中側なのに対し、お腹側の柔らかな羽毛なのです。

昔はこんな部位は店頭でも見たことがなかった。
資源の有効活用なのか、人間の強欲なのか、はたまた飽くなき商品開発魂の賜物なのか?

この素材はファイバーもさることながら、中心のストーク(芯軸)自体も柔らかいのでが特徴です。


このタイプは武利ダムでもモンカゲの羽化の時に有効だったとのこと。

フック中央よりややベンドよりに成形済みのチカブーを留めたら、
その留めた部分にヘヤズイヤーを薄くダビングしてやります。

次に、フライウィングU(なければ不織紙)にワックスを塗り、さらにドライシェイクをすりつけます。フライウィングという商品はティムコから出ているシマザキフライウィングのことで現在は第W世代の商品ですが、昔購入したものの余り使われないまま箪笥の肥やしになっている第U世代のものでも全然OKです。

そして、それを広めにカット(2cm幅×6cm長さ)します。

別に、小さめのCDCを2枚用意し、その先っちょをアイから1個分空けた左右に1枚ずつフックに取り付けます。

ソラックスは何をどう使ったのか記憶にありません。
Z〜z、z z z 〜

先ほどのフライウィングを細いコヨリ状に丸めてソラックスの根元に取り付けます。そのままソラックスにそっくり返し、アイ側の余分をカットしウィングパットとします。







posted by タカシ at 12:07| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

”スパークル・カディス・ピューパ”をゲィリー・ラフォンテーヌ風に巻く

<ファーハックリングを使ったドライフライ>

通称、スパークル・ピューパ、
トビケラのピューパ(蛹=さなぎ)を模したフライ。

備前貢さんが尊敬するタイヤー、
ゲイリー・ラフォンテーヌ氏の考案した有名なフライです。
これまでのカディス・ピューパ・パターンの3倍も有効だと著書「Caddis flies」で述べている。フライフィッシングの歴史に残る優れたフライパターンであり、絵画でいう印象派のフライとも言われている。

このフライには、沈めて釣るためのディープ・スパークル・ピューパと水面近くを釣るイマージェント・スパークル・ピューパの2種類があります。前者はウェイテッド、後者はノン・ウェイテッド。

今日の備前さんのデモでは後者を巻きました。

スパークル(sparkle)とは、きらめく、輝く、光彩、泡立つなどという意の言葉。
あの発泡性ワインのスパークリングワインのスパークルですね。

水生昆虫は魚の餌のなかの最重要な生き物です。
その中でも、イマージャー(EMERGER)と呼ばれる変態段階(ステージ)は特に重要です。

このステージは「蛹ないし幼虫から、成虫ないし亜成虫へと羽化する途上のステージ」と定義づけられますが、この状態が魚にとって一番食べごろ、つまり身が柔らかくて、ジューシーで旬なのです。人間では歯ごたえのある硬い食べ物を好むひともいますが、魚はほとんど丸呑みです。だから身の柔らかいものが消化吸収に効率が良いからなのでしょう。

しかも羽化するために身体から出る炭酸ガスの力をかり、脱皮殻と身体の間にその気泡を抱いて水面に浮上して行きますので、気泡が光に当たりキラめき、魚に容易に発見されやすいのです。

泡は水のなかで浮き上がる性質があります。
これは泡の気体が水より軽いからです。

では、泡が充満する水の中に生物や固体が入るとどうなると思いますか?

滝壺の中や急流・落ち込みの中は大量の泡が発生して白くなっています。
そういうところをホワイト・ウォ−ターと言います。
そういう白い泡のある水中に入ってしまったカヌーやカヤック・人間はいくら浮力体やライフジャケットを装着していても容易には脱出できないことがあります。

これは泡に固体の浮力を打ち消すという作用があるからです。

静水の場合は単純に泡の浮力は上方向に働きますので泡を抱く固体は上昇します。

ところが、流水の場合はそうとは限りません。

水の流れは上から下に向かうものもあれば、岸側の横方向へも上下左右色々な水流が発生し複雑に動いているのが河川なのです。

なので泡の持つ浮力の方向も様々な方向へ働くということです。

特に落ち込みや滝壺の泡の中に入った物体や生物は容易に水面に浮上せず、一定時間を水中に沈むでも浮き上がるでもなく、上下左右にフラフラ漂う状態になるのです。

落ち込みの大岩下のエグレに隠れて定位している大イワナは、こうして水中に漂う羽化途上の水生昆虫、それもきらめくスパークルを抱いたものは容易に見つけて捕食することができるのです。

こんな訳でスパークル・ピューパは魚にもタイヤーにも魅力的な存在として映るのでしょう。

RIMG1209.jpg
備前さんが当日巻いたデモフライ。

RIMG1218.jpg
こちらは原型となった、ゲイリー・ラフォンテーヌのフライ原物です。

ボディに気泡を抱かせる、あるいはキラめく繊維の透過性を活かす巻き方として、ヤーンでボディを覆う、それも薄くホワァ〜ッと、下地のボディが見える位スカスカにです。

このオーバーボディとしてスパークル・イマージャー・ヤーンまたはジーロンを使います。
ジーロンという素材は結構高価ですよね。その点、スパークル・イマージャー・ヤーンは半分以下でお勧めです。
ジーロンはあまり威勢良く使える化学繊維ではないのですが、
今回はその方がちょうどよく、使用するのはごく僅かです。

この極細ジーロン繊維を数えられるくらい少量でホワッと包み込みます。

でもこのジーロンの取り付けは、実際にやると結構難しいのです。
繊維が一方向に片寄ってしまうのです。
万遍に片寄らず均一にふわっとがなかなかできません。

ところが、ちょっとしたコツで
ふわっとクルンという良い感じになる。

それはジーロンを上下に被せるのではなく、
スペント状にフックシャンクに対し直角の左右方向に、
つまり横に取り付けてから後ろにひっくり返すのです。

ボディは、アイスダブをスレッドでループダビングして作ります。

ウィングはディアヘアをアンダーファーを取り除かず残したまま、その替わりフロータントを塗ります。ここで水面浮上する浮力を担保するのがミソです。

まぁ人間の勝手な意図なんで、本当の浮上効果はわかりません。
と言いたいところだが、スキューバをつけて川に潜り10年の歳月をかけ水中のカディスハッチの研究をした偉人の考えたフライなのでそれなりの効果は保証されているのです。

多分実際には強い水流にもみくちゃになり、
濡れ雑巾のようにヌメ〜ッと流される様子は、
光輝くのが気泡効果より大きいのかもしれません。

ヘッド部分は、スレッドにマルチグルーを塗布しヘアズイアーのフェイスの毛をアンダーファーを取り除いてからループダビングし、ファーハックリングします。

この際にひと工夫を加えます。

このフライの性質上、最初からぽっかり水面に浮かせる必要はありません。
撥水性より親水性を優先させることを意図して巻きます。

そのためにヘアーズイアーをハックリングする時に水で濡らしてから巻くのです。こうすることで浮力を軽めに調整することができる、と教わりました。

へぇ〜!?

巻いてから時間が経てば水は蒸発するけど?
実釣ではここにツバを付けて使用しなさいということ?
凡人の私の理解を越えています。

きっと、このフライが釣れると信じれば釣れるのでしょう。
でも疑心暗鬼でねじ曲がった性格ではどうでしょう?

なお、考案者のゲイリー・ラフォンテーヌ氏は2002年不治の病ALS(筋萎縮性側索硬化症)のため永眠されました。 享年56歳という若さでした。
スクリーンショット 2017-12-04 08.26.01.png
氏の原型を2態。
スクリーンショット 2017-12-04 09.26.08.png


posted by タカシ at 12:15| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月05日

子曰く世の中をナナメにみたフライである

<ゴールドリブドヘアーズイアーでドライフライ?>

地味なダッククイルのウィングがキリッと立っている。
コックネックのハックルをその前後に巻くのがスタンダードフライの常なのだが、

世の中をナナメに見る鬼才の巻くフライなので常識的な頭を捨ててご覧ください。
RIMG1200.jpg
デジカメのピンがあっていませんが、クイル周りに見えるのは
ハックルではなく、ご飯のとものふりかけ、もといニンフの友 ヘアーズイアー。

どうして、ドライなのにニンフのマテリアルを使うの?

なんのため、どんな意図があるの?

常識に固まった杓子定規な頭では解りません。

きっと魚の頭には、
見飽きたドライフライとは違う、なんかヘンなもの、でも食べてみたい。とか・・

実際ライトパターンも変って興味を引いてくれるのかもしれない。

人間は、これはドライとは言えない!とか
凝り固まった頭で勝手を言うけど、

魚はもしかして水面直下を漂う無防備な瀕死のメイフライ?
くらいに思っているのかもしれない。

氏はこうも仰っていました。
『 カーフテイルのうような不本意感が無い 』

???この言葉の意味するところは何か?

氏がストリーマーで使う牛の尻尾毛の透明感にかなり魅力を感じていることは知っている。
だとすれば、ひとつ言えるのは単に人間の視認性のためだけにドライに使われることへの違和感かもしれない。

また、それが同じ獣毛のヘアーズイアーと同席することの違和感か?

同質な素材を並べることより、
異質な素材を融合させる面白さは、
どこかかレゲエ的世界感を想起させるというのは考え過ぎだろうか?

このフライのウィングに採用したダッククイルは、
かなり幅広に切り出すと言った。なぜか?

立てると半分になるからである。

クイルはテカテカに光っている側を表側にして取り付ける。

分厚いクイルなのに、ボディは細い。

最近は分厚いステーキより、薄いしゃぶしゃぶの方が好きだ。
消化によいし肉だけじゃなく野菜も摂れるから身体にも良いのと似ている。

ボディは、コパーワイヤーにヘアーズイヤーをループダビングして巻き留める。

普通、スレッドにタッチダビングしてボディを巻いてその後コパーワイヤーをリビングするというのが従来の方法だが、それではスリムなボディにはならないからだ。

ツイスターなどでコパーワイヤーと一緒にねじってダビンブしてからフックに巻きつけてから、あとで獣毛を掻き出す方が一手間スレッドワークを省略でき軽量痩身化が可能になるのだ。

と解釈した。


別のタイプのボディーのひと工夫も紹介した。

<ストリップド・ピーコック・クイルのボディの作りかた>

まず、ピーコックハールはドライシェイクを指に付けて、ファイバーに密集して生えている細毛(フリュー)をゴシゴシしごくと楽に除去することができる。

その裸にしたクジャクの羽枝はそれ自体があまり鮮明な縞模様にはならないしキレやすい欠点もある。
ここで氏の次なる小技が出てくる。

下巻きする際に事前にオレンジ色のマーカーインクをスレッドに塗って着色するのだ。こうして下巻きしオレンジ色の下地を作っておき、そのあとクジャクの裸の羽枝を巻くのだが、下地のオレンジがチラチラ覗くように僅かに間隔をあけて巻くと、あら不思議いい感じの縞模様が出来るのです。

最後に発色と補強のため、ボディにヘッドセメントを塗布することを忘れなく。





posted by タカシ at 11:23| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月02日

温故知新フライ『ライトケイヒル』

<ハックルの扱い方についての考察>

北がミサイルぶっ放そうが、横綱が殴ろうが
世間の喧騒とは関係なく、立て続けにアップしてます。

今日はライトな話しを。

といっても、

11月25日(土曜)備前貢タイイングデモで、
最初に取り上げたのはライトケイヒルのことです。

RIMG1189.jpg


LIGHT CAHILLは、1887年発行の”The Art  of Angling”に発表された、
米国のドライフライでDaniel(Dan) Cahill氏によって考案された名鉤。

その後、セオドア・ゴードン氏によって明るい色調(ライト)になり、
さらにウィリアム・チャンドラー氏によりさらに明るく改良した典型的なキャッツキル・スタイルに変遷していった。

あるフライのマニュアル本によると、
そもそもは、淡黄色系のヒラタカゲロウ類を模したもの。〜アダムスと並んで人気が高く特に晩春から初夏にかけては必携。この時期、〜中略〜同系色のミドリカワゲラ類の〜色の記憶と認識は形はむろんサイズ以上に〜捕食行動に結びつくもの。ハックルはアダムスより薄め。ハイフロートで使うことを意識しテールは若干長めに。』と解説している。


ドライフライは大別すると9種類に、細分化するともっと多く15〜20種類にもなります。

なかでも使用頻度の高いのは次の5つ。

1.スタンダード型は、
クイル・ゴードン、アダムスなど。アメリカのフライの聖地キャッツキル川地方で発展したのでキャッツキル・スタイルとも呼ばれています。この地は19世紀当時は多くのタイヤーや釣り師・バンブービルダーが集まる革新的な空気に包まれていた所。

2.パラシュート型は、
いわゆるパラシュート(落下傘)から命名。ドライフライのなかでは珍しく、ハックルが横巻き方式。パイロットフライとしてよく使います。

3.ヘアウィング・カディス型は、
エルクヘアカディスに代表されるフライでテント型のウィングが特長。
私の一番使用頻度の高いフライ。

4.ウルフ型は、
狼とは関係なく、リー・ウルフ氏が考案した20世紀のフライ。アップライト・ウイングとテイルがヘア(獣毛)で出来ている。

5.ハンピー型は、
ディア・ヘアのボディが瘤(こぶ)状になっているので"humpy"(瘤のあるヤツ)と命名。急流でよく浮くフライ。アンダーが真っ赤なフロスで巻いたハンピーは根上さんが好きだったはず。

他にも6.フルスペント型、7.ソラックス型、8.コンパラダン型、9.ノーハックル型があるが一年に1回使うかどうか。

そんな中でライトケイヒルは1.スタンダード型に分類される代表的ドライフライのひとつです。

このフライの特徴はウィングをアップライト・ウィングで取り付けるということ。
ウィングがシャンクの上にほぼ垂直に「気をつけ!」している形式。

アップ・ライト・ウィングはスタンダード型をはじめ「ウルフ」や「ハンピー」など多くのドライフライに用いられる基本的スタイル。

素材にはクイルの他、ボディ・フェザーやハックルティップ、さらにカーフテールやエルクヘアなどの獣毛類も使用することがある。

ライトケイヒルで使うマテリアルは、

ウッド・ダック(アメリカオシドリ)やマンダリン・ダック(日本や中国のオシドリの英名)のフランク(ツバサの下の脇毛の部分)を使うことが多いのですが、今回はレモン・ウッドダックの脇毛のフェザーを使用。

テイルは、コック・デ・レオンのコンプリートの中からネック・ハックルを使用。コックネックであればお好きなものをどうぞ。

<タイイング手順>
・アイ1個分を空けまして、シャンクの中間まで下巻きを進め、次にスタート地点からそこまでの中間点まで巻き戻します。

このアイ1個分というのは備前式の特長のひとつなんです。

フライを巻いているうちに陥りやすい事に、フックの長さのギリギリまでビッシリ巻こうという貧乏くさい意識が働くのです。そのせいでアイの直後まで目一杯のオーバードレッシングになってしまうのです。

ぎっちギチになり、アイの穴まで塞がる勢いとなるのです。
まるで仏前にあげるご飯みたいに、茶碗にてんこ盛りにご飯を詰め込むみたいにスレッドが押し寄せる貧乏くさいフライになります。

ぼてっとしたフライよりスリムなフォルムでしゅんとしたドライフライを巻きたいものです。

必要最低限のマテリアルしか使わないこと、
ボディも細身でスッキリさせる。
ハックルを巻く回転数もギリギリまで抑えて軽量化。

これが備前さんの巻きかた、いかにも職業タイヤーらしい無駄のない姿勢。

・ウィングのウッドダックの取り付けは、普通一枚のフェザーを使い先端をカットしV字形にし、ファイバーを立てウイングの前にスレッドを10回くらいかけ、更にファイバーを二分して、スレッドをタスキ掛けしてデバイデッド型にするのですが、その後もウィングの根元にスレッドを巻いて角度を固定させる。

ここで、備前式では、
より軽く、マテリアルの使用量も少なくする事を試みます。

フェザーは1枚全部使わず、片側のファイバーだけで巻きます。
ファイバーの長さは先の方が根元側より短いので、先端を揃えてからフックに取り付けます。

束にしたファイバーを最初シャンクより少し長めに乗せて仮留めします。この後両手でファイバーをつまみ、上方向に引っ張りあげウィングの長さを調整し丁度良い長さにし根元の余分ナファイバーをカットします。
スクリーンショット 2017-11-30 08.29.31.png

次に、テイルの取り付けです。

テイルの長さはウィングより短めにします。
フックの上に3回で留め(短めに)、その後指で引っ張り長くして調整します。

この時、テイル材の下にスレッドを1回まわしてアイ方向へスレッドにテンションをかけます。次にテイルの上に1回スレッドをまわすと、テイルが少し上方向へ反って固定されます。すこし上向きにカーブしたテールの形が理想です。

次はボディを作ります。
ボディ材は備前さんお気に入りのワシミミズクの羽です。
このフクロウの羽根は淡い黄褐色でウイングの色にもマッチしますし、高浮力であり、フクロウの羽根の特長の風との摩擦音が出ない点も他の鳥にはない点。

これをスレッドと一緒にねじり合わせてフックに巻きます。
巻き終わりの処理はボディ材は余りを少し残すこと、スレッドで何回も巻いてテーパーをつけるのではなく、残すことで段差を付けることがキモです。なぜなら、その後が巻きやすくなるからです。それにスレッドワークも少なくて済みます。

次に前に取り付けたウィングの整形です。
ウィングを指で引っ張りながら45度に分けます。
ここで初めてたすき掛けのスレッドワークです。
この時必ずファイバーを保持しながらタスキ掛けすること。

最後にハックルを巻いて臥龍点睛です。

薄く巻いても高浮力を実現するための一工夫があります。

ファイバーの長さの違う2種類のハックルを使うこと。

1枚はジンジャー、もう1枚はコック・デ・レオン。
長短のハックルを合わせることで、水面に浮く姿勢が良くなります。
それに空気抵抗も少なくなります。

また、ハックルをフックに留めた時、余ったハックルの軸はカットするのではなくクキッと折っておくこと。ハックルのすっぽ抜けを防ぐために有効です。
ハックルはファイバーの短いものから巻いていきます。
2枚目に巻くハックルの前に1回巻いておくこともスッポ抜け防止のためです。


う〜ん、
タイイングは奥が深いなぁ。

きっとこういうこと工夫して考えるとか、
細かな手作業を毎日することは

ボケ防止にちょうど良い。


今日はこれくらいにして

布袋へビールとカラアゲに出撃だ。





posted by タカシ at 13:08| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

備前貢が巻く温故知新フライvol.1

<天然素材のスタンダード系フライに想いを込める>

ここにアップする順番が逆になりました。

11月25日、札幌市内でフライフィッシングプロショップを営む
テムズさんのお店でタイイングデモの催しがありました。

ゲストタイヤーは、
備前貢さんです。

RIMG1276.jpg

今年、9年間住んだ函館を離れ、新たに湧別川のほとりに居を移し、
道東を中心に釣りまくっているそうです。
さすらいの釣り師という感じですね。

孤高の〜も似合いそうですが、

現実の備前さんはとても話し好き。
ここに来る前はあれも話そう、これも話そうと話のタネ満載にしこんで来るのですが、
いざ来て話し出すと、次から次と話したいことが膨らみ、言いたいことの半分も言えなかった。と後悔するのが常なんだとか。


だから、今年はあまり巻いていない、
いや巻いてはいるんだけど、変なものばかりに時間をかけていた。
そう打ち明けていました。

変な女に入れ込むよりはよっぽど良いよ、そう言おうと思ったけど、
本当に変なフライを開陳したので言葉を呑んでしまった。


蛾とか、八つ目ウナギとか、
ヘビトンボとかのグロ系もあれば、
うぐいフライなど、
そう来たか?!と言いたくなる意表を付くフライばかり。
RIMG1235.jpg
これはヘビトンボ

RIMG1243.jpg
ヤツメウナギフライのヘッドとギルはディアヘア。
ボディはトラウトガム。
以前コーチさんが鋼鉄頭ねらいで使っていたフライと同じ発想だ。
RIMG1237.jpg
ウグイ稚魚フライ。海釣り用のオーロラシートが素材。

一般のひとはあまり注目しないものに愛着をもつ人なのです。
一般受けしないということは商業ベースに追従しないということを意味します。

わかる奴だけが解れば良い、
好きなものだけが買ってくれれば良い。

そういう姿勢を貫くのは難しい。
ブレずに巻き続けている原動力はどこから来るのだろう?
備前貢研究の課題がひとつ増えた。

このように備前さんは客が心配するほど商売っ毛がないところがある。
良いものしか売らない。



反面、自分が普段使うフライに関しては

見栄えなんかいい、
小洒落た細工はいらない、

早くさっと巻けて、
頑丈で、
たくさん巻ける、

そんな実践専用の鉄砲弾みたいなフライばかり巻いているんだそうです。

うん、うん。
漁師も農家も、自家消費用の物は味さえ良ければカタチなんて気にしないのと同じ。

RIMG1187.jpg
居酒屋風の藍色の前掛けが良く似合う備前さん、
もし場外市場に居たらそっちの人と間違われそうです。


今日のテーマは、私が察するには

『 氏曰く、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし 』かな?

新しい技術や価値観を創造するということは、
ある意味、今の時代にそぐわなくなった価値観や技術の殻を脱ぎ捨てること。

私みたいな凡人には、この捨てる作業ができないのだ。
つい、ここはこうあるべき、こうするべきって前に教わったやり方縛られてしまう。


新しいステップに進むためには、
何事も振り返りが必要。

天然素材で巻いていれば良かった今まで、
これからは希少で高価な天然素材に代わり化学合成された新素材が多用される時代。

従来の基本的なタイイング技術で巻いてみても、
どうしても上手くいかない、
綺麗に巻けないことがある。

そんな壁にぶつかった時は

俺は不器用だから新素材のタイイングは精に合わない、
天然素材だけで巻けば良いと諦めるのではなく、

この巻き方は新素材には合わないのだ、
もっと良いやり方が有るはずだと研究する方が面白い。


今まで当たり前と思っていた巻き方に、
疑問を持って吟味しながら巻いてみる。

そういう意識があれば色々と気づくことがあるもの。

そんなことを感じたワークショップでした。

次回からは、スタンダードフライごとにタイイングを振り返ります。
予告、次回は『ライトケイヒル』です。








続きを読む
posted by タカシ at 12:36| 北海道 ☔| Comment(0) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月01日

カイト・ヘンドリクソン風

<ハックルの扱いvol.2>

今日まで知りませんでしたが、
ヘンドリクソンと呼ばれるフライの場合、

ボディ(アブドメン)が「うすい褐色」になるようです。
こんな色のボディ材が売られています。

スクリーンショット 2017-11-30 07.29.29.png
スクリーンショット 2017-11-30 06.06.21.png
ヘンドリクソン・ピンクというカラー、肌色っぽいですね。

ただのヘンドリクソンの方はもっと褐色に近く、
他にもライト〜、ダーク〜と明るさに違いの差が出てきます。

備前さんが今日使ったボディ材はカイト(とんび)です。
釣りで河原を歩いているとよくクイルが落ちているのを見ますが、野鳥の残骸にはウイルスも潜んでいることがありますので触らない方がよいです。
スクリーンショット 2017-11-30 08.21.06.png
カイトのセカンダリー・クイルです。
スクリーンショット 2017-11-30 08.29.06.png
クイルからファイバーを5本くらいガバッと切り出し、
エンジェルヘアの金色を1本と一緒にねじねじしてからシャンクに巻いた。
キャッツキルスタイルのバンチウィングとの相性も抜群。
スクリーンショット 2017-11-30 08.22.04.png
テイル材は、ハックルのダンダラ模様のファイバーを取り付けた。

この写真のウィングはバンチウィングですが、実演デモではウッドダッグのクイルからファイバーを切り出して、背中合わせにくっつけて巻き止めました。

ハックルの取り付け方は、
1回転目は ゆるく
2回転目は きつく 巻いていました。

このフライ、ハックルは違うカラーのものを2枚使います。

ヘンとコック、HENはメスの羽根で   COCKはオスの羽根。

余談ですが、
じゃぁ、クジャクは? 「 ハーイ先生、ピーコックだからオス?」
忘れてください。正しくはクジャクのオスをピーコックといい、その羽根はピーフォウル。FOWLはニワトリやそれに似たキジ科の羽根の総称。ギニア・フォウル(ホロホロ鳥)のあれです。

質の違うハックルを2枚ブレンドして巻きました。
ヒューバート社のヘンハックル ライトダンと
グリズリーのダン コックハックルの2枚です。

毛足の長いハックルと短いハックルを二重構造にする意味はフライ全体の着水姿勢です。

水面に浮くドライフライと言っても、全体が水面上にあるわけではありません。
一番比重の重い部分はフックのベンド側ですが、

その中でもヒールからポイントまでの先端部分は特に水面下に刺さる形なのです。

それでもフライが全体として浮いているような姿勢と保つのは、
長いテイルと何重にも巻かれたハックルに水を弾く撥水性があるため、
そして登山の基本カヤックの基本にも言える、3点支持という原理のためにコケないでいるのです。

つまり、テイル・フックの水面に刺さる部分・ハックルの3点です。

さて、ハックルの巻き方で小技があります。

1枚目を巻いたら、ハックルの下側のファイバーをガバッとピンセットでつまんで、そこをハサミでカットします。

なぜ?何故?

そうです、このての縦巻きハックルフライの場合の最大の問題点、
クルクル回転し、ティペットもちち”れてしまう。

ハックルの下側をカットすることで、空気の流れる方向が変わりフライの回転が軽減するのです。
全部巻き終わってから、整形しても良いのですが、
こうやって途中でそのパーツ毎に整形するとより綺麗に仕上がるのです。

整形といえば、もう1点ありました。

2枚ともハックルを巻き終わったら、
巻いた方向と反対に回す形で指でファイバーを撫で付ける事です。

こうすることで巻いたハックルファイバーがピンとシャンクに対して垂直に綺麗に立つのです。

なお、ハックルをシャンクに留める順番ですが、
下は柔らかいヘンを、その上に硬いコックという順番です。





posted by タカシ at 12:10| 北海道 ☔| Comment(1) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

ヒグマのスキンを入手しました。

<お兄さん、良い子入りましたよ!ロシア物じゃなく純国産、北海道のヒグマの獣毛です>
RIMG1168.jpg
どうです、ずいぶん毛深い手でしょう。
冬毛に生え変わった手?

いえいえ、羆の毛なんです。

最近道東に移住されたプロタイヤーのBさんから、
道産の若いヒグマのスキン付き獣毛を手にいれることができた。

これです。

部位と毛質・色が違う2種類です。

欲しかったマテリアルです。
道南産か道東産なのかは今度会った時に聞いてみます。

久しぶりにワクワクします。
先住民が神として敬ってきたキムンカムイの皮膚と体毛ですから。

今は生命が離れた抜け殻の体毛付き表皮に過ぎないのですが、
生存中は圧倒的な生命の存在感があったはず。

とても人間が気軽に近ずける対象ではなかった神聖な生き物。
そう思えば粗末にはできない。

我が家の家ネコや室内犬は皆洋物だが、
これは純国産の野生のヒグマの毛。

野性味あふれる力強さと張り、
黒々とした長い毛、
金色に輝く毛先とのグラデーション。

RIMG1161.jpg

RIMG1162.jpg
光を浴びると透過し、まるで昆虫の羽のようだ。

RIMG1164.jpg
暗褐色の長い毛はストリーマーに使い倒したい。
また、束でねじってドライのボディにしてみたい。

アンダーファーやガードヘアはニンフのボディーにダビングしたらいい感じだろう。

RIMG1166.jpg
マドラーミノーにアンダーウイングにも混ぜたい。

定番のダブルウイング・トリプルウイングカディスのウイング材にも使い倒したい。


すでにこのスキンはあっと言う間に売り切れになりました。

明日はテムズで備前さんのタイイングデモ。
2年ぶりの参加です、
遠足の前日のような気分だ。



posted by タカシ at 16:25| 北海道 ☔| Comment(2) | フライフィシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

ちょっと専門家の皆さん、プラグマティズムが足りないよ!

<そもそも,何の為に誰の為にやっているの?>

安倍さんは経済は発展し、雇用も増え、暮らしも向上したと自画自賛している。

果たしてそうだろうか?


経済政策の効用を実感しているのは、
大企業や資本家を頂点とした富裕層のごく一部の限られた人間だけではないだろうか?

経済のことに関していえば、
世の中の経済を良くする為に働く専門家には、

政治家は言うに及ばず、経済学者、経済産業省の国家公務員、
或いは身近なところでは地方公共団体の職員の皆さん、
農協・漁協の組合の職員のみなさんも。
それぞれの分野の経済を良くしようと働いている。



経済とは、中国の古典が語源の ”経世済民”
の略。

つまり、国民を豊かにして民を救うことが目的という意味。

経済学を研究することの意義もここに収束するべきものだと思う。


ところが現状は違うようだ。

経済現象を科学的に解析するのが経済学の目的だと考える経済学者が多くいる。

そういう学問のための学問が研究の真髄と勘違いするバカ学者が、
国民を豊かにする経済政策に口出しするのは無駄という意見には同感だ。

そんな大学教授の元で学んだ経済学部の学生は悲劇だ。
というか良く調べないで受験したのだから勘違いなおバカさんなのはどっちもどっちだ。

大学の研究室にいるバカ学者の多くは、大抵が金に釣られている。
研究費という人参欲しさに御用学者となるのだ。

そして政府の都合のよい数字を捻出し論文として発表する。
官僚や為政者はそれを信頼できる経済統計として、政府は政策の根拠として採用するのだ。


雇用統計など政府にとって都合の良いひどいものだ。

働く口はこんなに沢山あるのだから、65歳以上でももっと働ける筈という政府にとって都合の良い論理には腹が立つ。

老齢者が勤めるにはどう見ても厳しい戸外での体力を必要とする建設現場や物流の配送業などは確かに人手不足、そういうものも含めた雇用のパイなのだ。

しかも多くが非正規雇用。

全く国民を愚弄した偽情報だ。


もともと事務や営業しかしてこなかった老齢者に現場仕事はそう簡単には務まりません。

現実社会に見向きもしない、上辺の数字だけの政策が一人歩きしている。


本当は、国民は経済学者や政策立案者に対し、自分たちを豊かにし、幸せにしてくれる方法を考えてくれることを期待しているのです。

経済のそもそもの言葉が「人助けの為の学問」を意味しているにもかかわらず、「自分らは経済現象についての科学をやっているだけの科学者なんです!」と、まるで豊田議員を思わせる独善ぶりなのです。



ここ20年くらいの間、「自由な市場で自由に競争すれば経済は上手くいく」と経済学者を念仏のように唱えています。


バカのひとつ覚えのように、規制緩和だ構造改革だ自由化を進めてきた。

TPPだの、最近は岩盤規制を壊すだの特区だの、経済の活性化を推し進める御旗としている。

しかし現実は上手くいかない。

それでも、「理論通りに行かないのは現実の方が悪い。まだ自由化が足りないのだ。」とさらなる自由化規制緩和を求める。まさに負のループである。



上手くいかない現実が悪いのではなく、方法が悪いのだ、と認め、
目的にかなう他の方法を実行すべきなのだ。

原発だって同じ。
自然エネルギーだって同じ。

行き詰まっても方向転換しない。

原油の枯渇なんて未だに言うのは勉強不足の戯言。
最近の科学では600万年以上は心配ないということを知らないのか?

何億年も前の生物の死骸が堆積して生成されて出来たものが石炭や石油と学校で教わったが、
それは昔の古い知識。先端科学ではそれは常識ではない。枯渇した化石層のさらに下の地球深部の生物に関係ないところから湧き出る原油の存在が注目されているのだ。

原油が枯渇するという危機を煽るのは、
それで儲けるものたちの陰謀だというのは嘘ではないかもよ。

あたかも、宇宙空間に飛び出る大陸間弾道ミサイルの一部が日本に落ちるなんて、確率的にも科学的にありもしないことを言って、危機だ国難だと煽る安倍政権も同根だ。


わざわざ高いコストで電気を作るなんて無駄はやめよう。
ガソリン車撤廃なんてバカな話しに乗るのはまさに国難。

現実に目を向けましょうよ。

火力発電で大丈夫。

原発が安全だというなら国会議事堂の隣に造って稼働させ核廃棄物もその下に貯蔵すれば良い。

うまくいかない時こそ空論や、〜べき論はやめにして、
実用主義的発想を持つことが必要なのでは?
それがプラグマティズム。

そのことに気がつかない指導者や政党は潔く退場してもらいたい。




続きを読む
posted by タカシ at 17:25| 北海道 ☔| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする